転職を考えている病院が病棟によっては三交代なんだけど、やっぱりきついのかな?実際に働いたことがある人の声が聴きたいな。
初めての三交代だと不安ですよね。
わたしは新卒から約4年間、三交代制の病棟で働いていたので、その時のリアルな様子や感想を具体的にお話ししていきます!
この記事を読むと、以下のことを知ることができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
看護師の三交代ってどんなスケジュールなの?家での過ごし方も!
看護師の三交代制勤務では、日勤、準夜、深夜の3つの勤務時間があります。
それぞれの勤務時間は以下の通りです。(病院によって多少違いがあるかもしれません。)
この3つの勤務を組み合わせたスケジュールになります。
当時の夜勤で1番多いパターンで1週間の例を挙げると、日勤→日勤→日勤→深夜→準夜→休み→休みという勤務。これが一番多かったです。
気になるのが、日勤→深夜→準夜のときのスケジュールですよね。
この場合、以下のようになります。
- 8:00日勤
患者さんの情報収集をする
8:30から朝礼、申し送りを行い、勤務開始
お昼休憩1時間
16:30から準夜のスタッフへ申し送り
その後電子カルテで諸々の記録を入力17:15業務終了(ただし、残業があることがほとんどで18時から19時半くらいまでが多い。それより遅いこともある。)
- 18:00~19:30帰宅
入浴、夕飯をできるだけ早く済ませる
2時間ほど仮眠をとり、23:30くらいに起床し支度開始 - 0:00過ぎ深夜
情報収集
0:30から申し送りと引継ぎ、勤務開始1:30~順番で休憩1時間
(仮眠30分弱と軽食)8:30~申し送り
9:15までに記録まとめ、勤務終了 - 10:00帰宅
朝ごはんを食べてから入眠
13時~14時に起きてお昼を食べたり食べなかったり……
日によっては夕方から勉強会のため、再度病院へ行くことも(残業代はでません)
夜は普通に就寝
翌日:遅めに起床、日中は自由に過ごす
- 16:00準夜
情報収集
16:30~申し送りと引継ぎ、勤務開始
17:30~交代で休憩1時間
*ICU系の場合準夜帯に手術室から患者さんが戻ってくる。
0:30~申し送り、記録まとめ
1:15勤務終了(この時間を過ぎることも多々)
- 2:00帰宅
就寝。お疲れさまでした!
と、こんな感じの生活でした。
このパターンの他にも、準夜→日勤もまれにありました。
結構きついのが、日勤→深夜→準夜→休み→日勤→深夜→準夜のパターン。
週休2日ではなく、4週8休制だったのでいろいろな勤務パターンがあります。
上記のような連休なし、1日休みの勤務が半月以上続くことも……。
連休なしでの夜勤はかなりきつかった(泣)
ただ、2019年に看護師の夜勤勤務について下記のように見直しがされたようです。
努力義務ではありますが、上記のような決まりができました。
そのため、当時のような日勤→深夜や準夜→日勤のような勤務は、このルールを順守するとなると組めないようになったんですね。
あくまで努力義務なので微妙なところですが……。
夜勤回数に関しても、わたしは当時、月に10回~11回夜勤をしていました。
しかし、看護協会のデータによると、当時であっても夜勤月10回以上の人は全体の1.9%程度だったとのこと。
ほとんどの方が7~9回だったようです。衝撃的。
業務改善がされたのは、月間72時間を超える夜勤勤務は、明らかに心身への影響が見られるとわかったからのようです。
当時明らかにその時間を超えていました。体調不良を感じても仕方ないレベルだったのね。
三交代で実際に働いてみてどうだった?
スケジュールを見て感じてくださったのでは…と思いますが、正直かなりきつかったです。
6つに分けて詳しくお話しますね。
日勤→深夜がきつすぎる
三交代勤務を長年続けている方、本当に尊敬します。
どこが一番きついかというと、日勤→深夜の部分ですね。
わたしは2時間程度仮眠をとってから出勤していましたが、中には寝れないからと、仮眠もしないまま来る方もいました。
日勤が長引けば、その分睡眠時間もとれないですし……。
23:30には起きないと間に合わなかったので、その時間に起きれるかどうかも毎回恐怖でした。
わたしはなんとか大丈夫でしたが、先輩や後輩で起きられずに遅刻していた人もいました。
4、5時の眠気が半端ない
準夜はそれほど眠気はありませんが、深夜勤の眠気は半端ないです。
もちろんミスは許されないため、緊張感をもって仕事をしていますが、一番しんどい4、5時を乗り切るのは大変。
朝から働いてほぼ寝れずにまた夜中に出勤しているわけですから、当たり前と言えばあたりまえですね……。
ふっと意識が遠くなる時があるので、わたしの場合はとにかく仕事を見つけて頭や手を動かしてました。
なかには座ったまま寝ることで有名な先輩もいましたね(笑)
カラダの不調を感じる人も少なくない
人によっては夜勤をしてもそれほど体調に出ない方もいますが、多くの方が何かしらの不調を感じながら働いていると思います。
わたしも頭がぼーっとする・ぼやっとする感覚が常にあったり、頭痛、胃痛、気持ちが悪い、身体がだるいなどいろいろな不調がありました。
よく夜勤専従の方がまだカラダが楽だと聞きますよね。
やはり、働く時間がバラバラでそれを交互に繰り返すというのがカラダにとって負担なんですね。
夜中に出勤・帰宅するので不審者に注意が必要
深夜に帰ってきたり、出掛けたりしなければならないので、女性は特にちょっと怖いかなと思います。
幸いわたしは何事もなかったので良かったですが、病院の周辺では夜勤があることがわかっているためか不審者の情報もあり、気を付けるように言われていました。
マンションに帰った時も、周りをよく見てから玄関のドアを開けたりと、気は使ってましたね。
夜中の更衣室が怖かった
わたしが勤めていた病院は、更衣室の目の前が霊安室だったんですね。
だいたいがみんなで帰るので、その時は大丈夫だったんですが、委員会の仕事でちょっとだけ残業した時など、ひとりで帰るときはやっぱり怖かったです(泣)
ちょうど夜中の2時とかですからね。
対策としてはダッシュで着替えるしかない!(笑)
深夜帯の病院内をひとりで歩くのも、慣れるまでは結構怖かったです。
絶対鏡は見ないようにしていました!
休みは多く感じる
プラスの面を述べるとすると、夜勤明けは勉強会等がなければ自由な時間として使えるため、日勤のみの勤務と比べると休みが多く感じました。(三交代より二交代の方が休みが多く感じるようです!)
ただ、毎回ではありませんが、結構な頻度で深夜明けに無給で勉強会へ行かなければならなかったのは、精神的にも身体的にも結構きつかったです。
特に1年目は勉強会がたくさんあるので大変だと思います。
看護師ってサービス残業多いですよね。なんとかならないものか……。
三交代勤務をするならおすすめすること~わたしがやっていた対策とやればよかったと思うこと~
三交代勤務は正直きついのは確かです。
できる対策をして、少しでも負担を減らしましょう!
以下にわたしがやっていた対策とやればよかったなと思うことをまとめてみました!
夜勤前、休憩中の仮眠はできるだけとる
仮眠をとれなかった日のきつさといったら……(泣)
夜勤前や休憩中の仮眠はできる限りとるようにしましょう!
日本看護協会の資料でも仮眠の大切さが書かれています。
夜勤中にとる1時間の仮眠の効果は、夜勤前にとる3時間の仮眠の効果に匹敵!
夜勤中の仮眠を取りましょう~夜勤とうまくつきあうために|公益社団法人 日本看護協会 労働政策部
三交代だと1時間休憩なので、1時間丸々寝るのは難しいですが、20~30分寝るだけでもだいぶカラダが楽ですよ!
休憩中に食べやすいものを口にする
深夜勤務の際、わたしの場合は食べないと頭痛や気持ち悪いなどといった低血糖症状と思われる不調がでてしまうので、食べるスープなど夜中でも食べやすいものを食べていました!
他の方も何かしら食べるという人が多かったです。
わたしに限らず夜勤中ってなぜか低血糖症状が出やすいんですよね……。
チョコレートや飴などちょっとしたものを口にするだけでも違うと思います。
朝まで長いですからね。
個人的には何か食べたほうが不調が起こりにくく働きやすかったです。
ただ、なかには食べない方もいましたし、実際に試してみて食べない方がよければその時間を睡眠に当てましょう!
夜勤中は水分、できれば糖分入りの飲み物を置いておく
新人の頃はできませんでしたが、ある程度経ってからはジュースなどの糖分の入った飲み物を置いて、低血糖症状っぽい不調が出たときに飲むようにしたら体調がちょっとましになりましたね。
ただ、食べ物はもちろん、飲み物さえもほとんどの人が飲んでいなかったので(医者以外)、こっそり飲んでました。
病棟によっては、チョコレートや飴を口にしてもよいかもしれません。
その場合はポケットに入れておくのも手ですね!
遮光カーテンで夜勤明けも寝やすい環境を
これは「やっておけばよかった」と思ったこと!
わたしは当時普通のカーテンを使用していたのですが、夜勤明けは明るすぎてなかなか寝付けませんでした。
夜勤明けでも部屋をしっかり暗くでき、睡眠環境を整えることができる遮光カーテンは買っておけばよかったなと思いましたね。
遮光カーテンは日勤の日の朝が暗すぎて嫌だという方、遮光でも程よく光が入るタイプの物もありますよ!実際にそのようなカーテンを使っていますが、光を全て遮断するわけではないので、生活しやすくて気に入っています♪
また、遮音カーテンという物もあるそう。
日中の音も寝れない原因のひとつなので、あったら重宝しそうですね!
夜勤明けはなるべく無理をしない
深夜明けは予定を入れたとしてもなるべく夜からにして、帰宅後はちょっとでもいいから睡眠をとるようにしていました。
2,3時間寝るだけで全然違う!
もちろんたまには夜勤明けでも日中に出掛けたりしましたが、「なるべく無理をしない」ということが大事です。
まとめ:看護師の三交代勤務は大変。対策が必須!
今回は、看護師の三交代勤務についてわたしの経験からお話ししました。
それでは今回のまとめです。
夜勤は二交代も三交代も大変ですよね。
どちらにしても対策は必須!夜勤とうまく付き合っていくために自分に合った工夫をし、カラダへの負担をできる限り減らしましょう。