こんにちは!総合病院を退職し、現在保育園看護師をしているアラサー主婦ナースのayarinaです♪
みなさんは、保育園看護師がどんな仕事をしているか知っていますか?
先日友人に
病棟での勤務が疲れてしまって。。。
保育園看護師って興味があるけど、どんなことをしているの?
と聞かれました。このように、興味はあってもよくわからないから挑戦できずにいる、という方もいるのではないでしょうか。
保育園看護師はどの園でも同じような仕事内容かというと、そうではありません。
その保育園や園長が看護師にどういう役割を求めているのか、保育園の規模、保育士の人数、常勤か非常勤かなどによってその内容は異なってきます。
今回は
について、詳しくご紹介していきます。
保育園看護師の仕事内容は園によって異なる
園によって仕事内容が異なるって、どんな風に違うの?
大きく分けると、看護師としての仕事と保育士要員としての仕事の割合がどうかと、常勤か非常勤かで異なってくるよ!
看護師としての役割<保育士要員としての役割の場合
看護師よりも保育士要員としての仕事内容が多いのは、以下のような場合が考えられます。
看護師同様保育士も人手不足が深刻ですよね。
それを少しでも解消するために、0~2歳児を4人以上受け入れる場合、1人に限って保健師もしくは看護師を保育士としてカウントができるという決まりがあります。
そのため、人手が足りていなかったり、保育園の規模が小さく保育士の数が元々少ない場合は、保育士や保育補助としての役割の割合が大きくなります。
また、新設の保育園は業務内容や流れ、マニュアルもこれから全員で作っていく形になります。
当然看護業務についても決まっていないため、自ら提案して行っていく必要があります。
また、まだいろいろなことが決まっていないため、保育や看護以外の業務でどうしてもバタバタしてしまい、看護業務がなかなかできないこともあります。
保育士要員としての役割が大きい場合、仕事内容としては0歳児クラスのクラス担任または0歳児クラスの保育補助が主になります。(園によりますが、多くの場合が0歳クラスに配置されるかと思います。)
それにプラスして、空いている時間に保健だよりの作成や視診、体調不良児の対応、怪我の対応、環境や玩具の消毒などの看護師としての仕事をしていきます。
保健指導は求められる場合とそうでない場合があり、園の対象年齢にもよっても異なります。
保育>看護の割合の場合は、自分から提案しないと保育中心の仕事になりがちです。どこまで保育以外の仕事ができる時間をとれるかにもよりますが、本を参考に園長先生に提案してみるのもよいかと思います!
看護師としての役割>保育士要員としての役割の場合
上記とは逆に、看護師としての仕事内容が多いのは、以下のような場合が考えられます。
これらの場合は、保健室があったり、看護業務中心で時々保育補助に入るというパターンが多いようです。
保育園の規模が大きいと対象年齢も幅広くなるため、園児への保健指導の必要性も高くなります。
また、規模が大きい保育園は職員の人数も多いため、職員の健康管理に関する仕事を行う場合もあるようです。
この場合、イメージは保健室の先生ですね!
常勤or非常勤
常勤でフルタイムなのか、非常勤で短時間勤務なのかによっても仕事内容が変わってくるかと思います。
例えば看護<保育の園の場合、常勤は0歳児クラスの担任を任される可能性がありますが、非常勤は担任ではなく保育補助となります。
一般的に求められる保育園看護師の仕事内容
保育園看護師の業務は保育業務と看護業務の割合がそれぞれの園で異なることが分かったかと思います。
それでは次に、一般的に保育園看護師に求められる仕事内容について具体的にまとめていきます。
全ての園の保育園看護師が、以下に挙げる全業務を行っているわけではありませんので、こんな業務内容があるよという例としてご覧ください!
子どもに関する仕事
環境に関する仕事
保護者や職員に関する仕事
わたしが思い付く限り、できるだけ詳しく業務内容についてまとめてみました。まとめてみると、看護・保育・雑務など保育園看護師の業務は幅広いことがわかりますね!
現役保育園看護師の私が実際に行っている仕事内容
次に、現役保育園看護師のわたしが実際に行っている仕事内容についてご紹介していきます!
わたしの場合、保育補助業務メインでそれにプラスで空いている時間に看護業務を行うスタイルで働いています。(非常勤なので担任は持たず、保育補助として動いています。)
その年の0歳児クラスの園児数によって、看護業務の時間がどれくらいとれるか変わってきます。どんなに保育業務が忙しくても、視診だけは行えるよう園長・保育士さんたちが配慮してくださっています。
朝:全園児の視診
ほとんどの子どもたちが登園している時間である9:00時過ぎから、全クラス視診を行っています。
わたしが勤めている園は最大18人の小規模保育園なので、全員視診をすることが可能です。
基本的には、「厚生労働省の保育所における感染症ガイドライン」の「子どもの症状を見るポイント」に沿って全身状態を確認しています。
とはいえ、時間に限りがあるため、肌は胸腹部、背部、手足、顔や首といったすぐにみれる部分を主に確認し、保護者や保育士から情報があった場合のみ大腿部や臀部など確認しづらい部分も診るようにしています。
今年に入って聴診器を購入してもらえたので、喘鳴が気になる子や感冒症状が長引いている子、便秘・下痢などで腸蠕動音の確認をしたい子など聴診が必要だと思った場合のみ使用しています。
また、昨年手足口病や口内炎がたくさんできた、ヘルパンギーナ疑いなど口腔内を確認したい場面があったものの、ライトがなくて確認しづらかったということがありました。そのため、園長に相談し今年からペンライトも使用しています。
わたしが勤めている園は0~2歳児クラスが対象なのですが、1・2歳児クラスの子どもたちは、”自ら進んでお腹や背中、手を見せることができる”を目標にしています!
遊びの見守り、遊びの提供、一緒に遊ぶ
絵本を読んだり、月齢・発達に合った玩具や遊びを提供したり、園庭で一緒に遊んだりします。
遊びに関してはプロである保育士のみなさんにいろいろ教えてもらったり、園長から勧められた本を読んで勉強したりしています。
寝かしつけ、午睡見守り、睡眠チェック
基本的には担当の保育士が寝かしつけますが、保育士は複数人を担当しているため、わたしが寝かしつける場合もあります。
午睡中は乳児突然死症候群(SIDS)予防のため、1歳半まで睡眠チェックを行っています。
6ヶ月までは5分毎、それ以降は10分毎にチェックをします。
低月齢の子は、ベビーセンサーも使用しています。
玩具や環境の消毒
玩具の消毒は次亜塩素酸ナトリウムを、環境消毒はドアノブなどの金属部分はアルコールを、その他は次亜塩素酸ナトリウムを使用しています。
開園当時、クラスによって消毒方法がまちまちであったため、次年度から園長と相談しながら消毒に関するマニュアルを作成し、全クラス統一できるようにしました。
今は新型コロナウイルス対策のため、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を日本小児感染症学会から推奨されている0.05%に上げて使用しています。
保育園を対象にした新型コロナウイルスに関する資料の記載があり、参考にしています。
保健だよりの作成
初年度は勤務時間内に作成する時間が取れず、家で作成していました。
今は子どもの数が前年度よりも少ないため、勤務時間内で作成できています。
初めはどのように書いたらよいか悩みますが、ネットや本で他の園の保健だよりや参考になる情報を探して、自分なりにその月に合ったテーマでまとめています。
病欠数や感染症数の把握と集計
これは今年から始めたものです。エクセルで表を作成し、まとめています。
いろいろな雑務
保育補助なので雑務も多いです。
調乳、バルコニーの掃除、玄関周り(多数の人が触る場所)の掃除や消毒、ベビーカーの準備や片付け、食事の準備や片付け、子どもが寝るコットの準備などなど。
哺乳、食事介助、おむつ交換
基本的には担任が行いますが、時と場合によってはわたしも行います。
ただ単に行うのではなくその子の発達に合わせて介入の仕方を変えていくため、普段からよく観察したり、保育士に様子を聞いておく必要があります。
体調不良児や怪我の対応
保育士から相談を受けることも多いです。
以前基礎疾患がない低月齢の子どもがシーソー呼吸をしていたときは少し焦りましたが、その他は発熱や切り傷、擦り傷、打撲が主ですね。
その子は受診してもらったらRSウイルス感染症でした。
入院はせずに自宅療養で回復できたのでよかったです。
その他
身長体重・頭囲胸囲の測定、時々連絡帳の記入、保護者への連絡やアドバイスなど
まとめ:保育園看護師の仕事内容は園によって異なるため、入職前にチェックしよう!
できる限り詳しく保育園看護師の仕事内容についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
では、最後にポイントをまとめたいと思います!
保育園看護師についてもっといろいろ知りたいという方は、こちらのまとめ記事を参考にしてください♪
参考 保育園で働く看護師になりたい人向け徹底ガイド【現役が解説】
保育園看護師になりたいけど、求人探しはどうすればいいの?
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