あなたはハンドメイド作家というと、どんなイメージを持っていますか?
テレビの影響から、手軽に始められて家にいながら楽に稼げるのではないか、というイメージを持っている方もいるかもしれません。
結論からいうと全然楽ではありません!!
こなすべき仕事はたくさんありますし、売れるまでに時間がかかることが多いため、コツコツと継続ができなければ難しい職業です。
ましてや本業にできている方はほんの一握り。
わたしも今は趣味程度に切り替えています。
今回は、ハンドメイド作家として活動するにはどんな仕事をこなす必要があるのか、実体験を交えながらご紹介していきたいと思います。
ハンドメイド作家に興味がある方、ぜひ見てみてくださいね♪
ハンドメイド作家が楽に稼げない理由
ハンドメイド作家はなぜ楽に稼げないのか?
その理由は以下の通りです!
1項目ずつ詳しく見ていきましょう!
こなすべき仕事が多い
次の項目で詳しくまとめていますが、デザイナー、職人、バイヤー、経理など主に9つの役割をひとりでこなさなければいけません。
売れれば売れるほど大変です。
ただし、人気作家さんともなると梱包作業をお願いするなど人を雇っている方もいるようです。
売上10万以上となると、朝から晩まで作業作業作業です。
作家さんのなかには月収100万円という方もいらっしゃいますが、本当に心の底からすごいなぁと思います。
割く時間に対して利益が低い
ハンドメイド作家の場合、心を込めて作ったから、時間をかけて作ったからといって必ず売れるわけではありません。時給で考えてしまうと、モチベーションが持たないかと思います(売れっ子作家さんは別です)。
実際に10万円以上稼げている人は〇%以下
ハンドメイドで10万円以上稼げている人は全体の5%にも満たないと言われています。かなり厳しい数字ですよね。
実際ひとつの作品を売ることから苦労する人がほとんどだと思います。ですが、さらに10万円以上売るには1つ1,000円であれば100個作って売らなければなりません。
ましてや売上と利益は別です。
売上で10万円稼げていても、経費が多ければその分利益は低くなります。
ハンドメイドで稼ぐということは簡単なことではないのです。
とにかく作り続けなければならない
売れなくてもとにかく新作を作り続けなければ売れるようにはなりません。
これって結構大変なことです。何個作れば売れる、何ヶ月続ければ売れるという基準はないため、継続できるかどうかがカギとなります。
また、売れてからも自分が作りたいものではなく、お客様が求めるものを作り続けなければいけません。
売れ始めると自分の中での売れ筋商品が出てきて、同じものを何個も何個も作るという状況になります。
作ることが本当に好きでないと、長く続けていくのは難しいでしょう。
こなすべき仕事は主に9つ
次に、ハンドメイド作家がこなすべき主な仕事内容をご紹介していきます。
これらのことを、ほとんどの方がすべて一人で行っています。
仕入れをする=バイヤー
ネットや店舗で気に入った材料を仕入れていきます。
わたしは少量から購入したいので、問屋(卸会社)ではなく、ビーズやパーツを扱っている店舗に実際に行って買ったり、minneやCreemaのパーツショップで仕入れたりしています。
minneやCreemaではインポートパーツを個人で輸入して販売してくれているショップがあり、店舗よりもパーツのデザインが豊富です。
また、金具パーツも店舗では詳細な記載がないものも多いのですが、これらのサイトのショップでは16kgp、ニッケルフリーなど豊富に揃っているためよく利用しています。
仕入れは材料だけではなく、梱包用品も必要です。
段ボールはネットの段ボール専門店で、OPP袋やメッセージカード、緩衝材、テープなどは店舗に行って購入しています。
デザインを考える=デザイナー
デザインは作りながら考えることもあれば、ノートにデザイン画を描いてから作る場合もあります。わたしはパーツを仕入れた後に、このパーツだったらどういうデザインがいいかを考えてノートにまとめることが多いです。
人によってやり方が異なるかと思います。
デザインが思い浮かばないときは、Instagramやminneを参考に見ることもありますが、意図的ではなくても似たようなものを作ってしまう可能性があるため、できるだけ見ずに考えるようにしています。
これは完全に真似されてしまったな…ということもありました。
人のデザインを完全に真似たデザインは絶対にやめましょう!
真似したもので売れても嬉しくないはず!!
制作する=職人
売れているハンドメイド作家さんの作品は本当にクオリティーが高くてびっくりします!革製品、刺繍、ワイヤー、レジン、プラバン、フェルトなどそれぞれ技術が必要なものが多いです。
ハンドメイド作家の場合、誰かに教えてもらうということはあまりなく、自分で研究したり、数をこなしていくことで質を高めてく方がほとんどだと思います。
作るもの、分野によって制作時間も大きく異なります。
わたしの場合は20分程度で完成するものから、何段階かに分けて日をまたいで作るものもあります。
作品の写真を撮る=カメラマン
作家のほとんどがネットショップでの販売をしているかと思います。(もちろん、それにプラスしてハンドメイドマーケットに参加したり、業務委託で販売したりしている方もいます。)
ネットショップでの販売において写真はとても大切です。
いろいろな方向から撮り、実際に手に取って見れなくても作品や商品が伝わるように工夫します。
一眼レフのカメラが一番良いのかもしれませんが、今はスマートフォンのカメラの性能も上がっているため、手持ちのスマートフォンで十分だと思います。
作品ページを作成・登録、ショップの管理=管理者
作品・商品の説明や購入時の注意点などできるだけ細かく記載します。
写真も作品ページに登録します。
ギャラリー内が見やすいように整理したり、在庫と照らし合わせてサイトの管理を行います。
SNS等で作品紹介をする=広告宣伝
BASE、minne、Creema、業務委託、ハンドメイドマーケットなど販売する方法はいろいろありますが、どの方法も自分で宣伝を行い、より多くの人に作品やショップを認識してもらうことが重要です。
SNSは全国いろいろな方が見ているので、投稿することで自分の作品を知ってもらう機会が増えます。
ハンドメイド作品の紹介では写真が必須であるため、SNSの中でもInstagramとの相性が良いです。
お客様とのメッセージのやり取り=接客
ネットショップではメッセージやレビューという形でお客様とやり取りをします。
メッセージのやり取りは、お客様に安心して商品の到着をお待ちいただくために必須です。その後のショップの信頼度にも関わってきます。
また、レビューの件数は売上にも影響する大事な要素のひとつです。
丁寧に、かつできるだけ迅速な対応を心掛けています。
作品の梱包、発送
作品を安全にお届けできるよう梱包します。最初は梱包をどのようにしたら安全に送れるのか、試行錯誤すると思います。
わたしも過去に配送中の事故により作品が破損してしまったことが2回ほどあります。
元々梱包に気を付けていたのですが、そこからさらに強化し、それ以降は1度も破損事故が起きずに無事に送ることができています。
梱包したら、郵便局やヤマト運輸、コンビニ等自分で決めた発送方法で発送します。
お金の管理=経理
最初に苦戦したのがこのお金の管理。雇われて働いた経験しかないので全くわからない段階から始めましたが、無料の会計ソフトやアプリを利用したり、自分でわかりやすいように簡単にノートにまとめたりしています。
最近はネットで検索すればだいたいのことが解決できるので、始めたばかりでわからないことはその都度調べていました。
また、具体的な数字や自分の状況について相談したい場合は、住んでいる地域の税務署や市が開催している無料の相談会に参加して税理士さんに相談しました。
大まかな仕事内容をまとめましたが、このように複数の仕事をひとりでこなす必要があります。
まとめ:ハンドメイド作家が稼ぐのは大変
ハンドメイドで稼ぐって簡単なことじゃないのね。。。
みんなが売れる世界ではないです。どうしたらお客様に喜んでもらえるか、可愛いと思ってもらえるか常に研究しながら地道に努力を続けている人が、継続して売れているのだと思います。
”ハンドメイドで稼ぐ!”となると大変なので、”好きなことで収入を得ることに挑戦してみる!やってみたかったから挑戦してみよう!”という気持ちで始めるのがおすすめです。
自分が作ったものを全国いろいろな県の人たちが買ってくれたり、結婚式に身に着けてくれたり、レビューで素敵な言葉をもらえたりと、「やっていてよかった!」と思えることはお金以外にたくさんありますよ♪
好きを仕事にするって大変だけど、好きなことで挑戦するのはやっぱり素敵ですよね♪本業でなくても、自分に合ったペースでやってみるのもありですよ!