小児科看護師に興味があるんだけど、”小児科看護師の辛いこと”ってどんなことがあるんだろう?
小児科看護師の辛いことなら、小児専門病院で約6年働いたわたしの実体験からお話しますね。
小児科看護師というと、子ども相手だし癒やされて楽しく仕事ができそうと思う方もいるかもしれませんし、逆に子ども相手だからめちゃくちゃ大変そうと思う方もいるかもしれませんね。
今回は、わたしの実体験から以下の内容でお話していきます!
ちなみにこの記事を書いているayarinaはこんな人!
この記事を読むと、実体験を元にした小児科看護師の辛いことや大変なこと、それでも続けられた救われたことについて知ることができます。
小児科看護師に興味のある方は、ぜひ見てみてくださいね♪
小児科看護師の辛いこと&大変なこと6選
小児科看護師の辛いこと&大変なことは、実際の経験から以下のことがあげられます。
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう!
点滴の計算が細かい
小児科や小児専門病院の場合、点滴はシリンジポンプを使用することが多いです。
そのため、点滴作成の際にはその都度計算をして作成する必要があります。
慣れるまでは結構大変でした(涙)
特にICU系の病棟で重症度の高い場合、点滴の量も10本以上常時使用していたりするためかなり大変です。
保護者とのやりとりが難しい
対象が子どものため、保護者の方とのやりとりも多くあります。
何か不安なことや困ったことなど相談しやすいような、程よい距離感で信頼関係を築いていく必要があり、その難しさに悩むことも多くありました。
保護者の方にとっては、大事な我が子を預けているわけですから、看護師の言葉や態度、人柄にはとても敏感です。
先輩方の接し方を参考にしつつ、自分らしい接し方ができるようにしていきたいですね。悩んだときは先輩に相談するのもあり!
高い観察力とアセスメント力が必要とされる
小児科や小児専門病院の対象は、新生児から高校生、場合によっては成人している方まで様々です。
新生児や乳児の場合はもちろん、幼い子どもたちは痛みや苦しさを上手く言葉にして表現することができません。
そのため、看護師には高い観察力とアセスメント力が必要とされます。
日々の勤務の中で徐々に養われていくので過度な心配は不要ですが、「子どもの異変を見逃せば命に関わるかもしれない」という状況であるため、常に緊張感がありました。
子ども相手のため思うように仕事が進まないことが多い
子どもが相手であるため、あやしても全然泣き止まなかったり、寝る前に絵本を読んでほしいと頼まれたり、今は嫌だと拒否されたり、寝かしつけに予想以上に時間がかかったり…なかなか仕事が思うように進まないことも少なくありません。
慣れてくると対応の仕方や業務の回し方のコツも覚えてきますが、最初は大変かもしれません。
子どもが苦しんでいる姿を見るのが辛い
小児科や小児専門病院では、重症度の高い患者様も少なくありません。
例えば先天性心疾患のオペ後の患者様の場合、オペ直後は開胸したまま病棟に戻ってきますし、シリンジポンプが10個以上、挿管管理、ECMOも装着しているということも。
たくさんの管に繋がれている姿やオペ後の浮腫で別人のようになってしまった姿を見たり、苦しい治療を頑張っているのに良い方向に向かっていないときなど、「子どもが苦しんでいる姿をみるのが辛い」と感じる場面はたくさんあります。
そのような状況で「だからこそ少しでも力になりたい」「寄り添いたい」という気持ちがあれば続けることができますが、子どもが好きだけど苦しんでいる姿を見るのは耐えられないという場合はなかなか厳しいかもしれません。
助からなかった時のショックがとても大きい
医療従事者が全力を尽くしても、未来ある子どもの命が助からなかったときのショックは本当に大きなものです。
やはり、家に帰っても引きずってしまうこともありましたし、涙が止まらないこともありました。
こればかりは自分の中で気持ちの整理をするしかないのですが…長く関わった子ほど気持ちの整理が難しいですね。
小児科看護師が辛いとき、どんなことに救われた?
ここまで小児科看護師の辛いこと、大変なことをわたしの経験からご紹介してきました。
ここからは小児科看護師をしていて辛かったとき、どんなことに救われたかをお話していきますね!
子どもたちの笑顔
日々いろいろな出来事があって辛くなってしまったとき、一番救われたのはこの「子どもたちの笑顔」かもしれません。
子どもたちの可愛さに癒やされ、「明日も頑張れる気がする!」とたくさん元気をもらっていました。
これは小児科看護師ならではですね!頑張るための力の源になるものって大切ですよね♪
保護者からの感謝の言葉
保護者の方からの「ありがとう」といった感謝の言葉にも何度も救われました。
特に小児専門病院の場合、長期的に入院している子どもや生まれてから一度も病院の外へ出たことがない子どもたちもいます。
長く関わっていくことも多いので、保護者の方との関わりも必然的に多くなるんですよね。
わたしは実習でお世話になった病院に就職したのですが、そのときに担当した子とお母さんに就職後再開して声をかけてもらえたことがとっても印象的でした!
退院後の子どもたちの姿
退院後、通院で来た子どもたちに久しぶりに再開すると、その成長ぶりにいつも驚かされます。
抱っこだった子が歩いていたり、喃語だった子が「ママー」とお話が上手になっていたり。
元気になった姿を見ると、やはりとっても嬉しいですし、「あ〜がんばろ!」という気持ちになりますよね♪
友達や同僚、家族などの大切な人たちの存在
辛くて涙が出るほどどうしようもないとき、仲の良い友達や同僚、家族などの大切な人たちの存在があったからこそ乗り越えることができた、そんな出来事はたくさんありました。
看護師の仕事は体力的にも精神的にもとても大変なお仕事。
だからこそ支えてくれる人たちの存在は欠かせないですね。
小児看護師は辛いこともあるけど魅力的なお仕事!
今回は「実体験を元にした小児科看護師の辛いことや大変なこと、それでも続けられた救われたこと」についてお話しました。
このように辛いこと、大変なことも多い小児科看護師のお仕事ですが、子どもたちの存在にこちらが助けられることも多く、とってもやりがいのあるお仕事です。
子どもが好き、小児実習で小児科や小児専門病院勤務に惹かれたという方はぜひ挑戦してみてくださいね♪
小児科看護師の仕事内容について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。